日本レースクイーン大賞2021新人部門グランプリの川瀬もえが語る“レースの魅力”「知れば知るほど面白い!」

 2021シーズン、サーキットに登場するレースクイーンに迫る「RQインタビュー」。第18回は、6・7月の日本レースクイーン大賞2021新人部門でグランプリを獲得した川瀬もえチャンが登場。彼女が感じたレースクイーンの魅力とは?
 
 

RQインタビュー 2021 Vol.18 川瀬もえ

Text:Yoshita Tomohiro
Photo:Tabuchi Satoru,Yoshida Shigenobu
 
 
 2021年の日本レースクイーン大賞新人部門で見事グランプリを獲得したPacific Fairiesの川瀬もえさん。憧れの先輩の背中を追いかけ、確固たる目標を掲げてレースクイーンとしての活動に力を注いでいる。

 2021年シーズン、Pacific Fairiesのとしてレースクイーンデビューを果たした川瀬さん。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、サーキット内でのイベントが厳しく制限され、応援して頂いている方と直接触れ合う機会はなかったが、7月に行われた日本レースクイーン大賞2021新人部門での投票の際は、応援して頂いている方々と一体になって最後まで頑張ることができたという。
 

グランプリ受賞の想いを語る川瀬もえチャン

グランプリ受賞の想いを語る川瀬もえチャン


 

「新人部門の投票は全体で1カ月間で、長かったし、大変なこともあったんですけど、振り返ってみると、みんなでひとつの目標に向かって、応援してくれているみんなのために頑張れた1カ月間は……すごい青春みたいで楽しかったなと思います」

「応援してくれた人たちの熱量が本当に高くて、皆さんにここまで押し上げてもらったなと感じています。すごく貴重な体験をさせてもらいました」

 新人グランプリ獲得の感想をこのように振り返った川瀬さん。だが、本人はスーパーGTの現場に興味を持つきっかけとなり、自身でも憧れの存在である“先輩”川崎あやさんの功績を追いかけたいと、さらに高い目標を抱いている。

「パシフィックのレースクイーンの先輩には川崎あやさんがいるんですけど、あやさんが現役時代にPacific Fairiesが新人部門、コスチューム部門、そして日本レースクイーン大賞でグランプリを獲得し三冠を獲ったんですよ。それって、あやさんたちしかでていないことです。なので少しでも、あやさんに近づきたいという思いがありました」

「最初の頃は新人部門のグランプリを獲りたいとかは最初から思っていなかったんですけど、すごい先輩が身近にいて、その先輩の背中を追いかけているうちに……(目標が)そうなった感じです」

 川崎さんとは、プライベートでも交流があるという川瀬さん。そこでスーパーGTの話も聞き、ますます興味が湧いたという。

「あやさんから、コロナ禍前のサーキットが、どれだけ楽しかったのかをよく聞きました! 早く、そういうサーキットが味わえるようになりたいなと思うし、GTのレースクイーンをやっていた人でないとわからないこともあるので、それを自分に近い人から話を聞けるのはすごく嬉しいなと思います」

 2021年は様々な制限がありコロナ前のようなピットウォークやグリッドウォークは実施されていないが、川瀬さんは今年初めて現場でみたスーパーGTのレースの魅力に取り憑かれている様子だ。

「もともとクルマにすごく興味があった方ではなくて『クルマ=乗り物』という感覚でしかありませんでした。でも、スーパーGTとか、クルマの大きなイベントは、たくさんの人が集まって、なかには遠くからはるばる来る人もいるほどのイベントです」

「その理由が、自分が間近で見させてもらって、やっとわかりました。ルールもある程度教えてもらいながらレースを見ると、より楽しく見られるし、やっぱり現場ならではの風、音、匂いとか……そういうのがあると、本当に面白いんだなと思いました」

「あと、私は普段から水色とか青とかが好きで、サーキットの中継映像で9号車パシフィックの青いクルマが映ると嬉しいですね。いっぱいカメラに抜かれてほしいなと思います!」

 Pacific Fairiesが応援するPACIFIC NAC CARGUY Ferrariは、シーズン中に何度か上位に食い込むレースを見せたが、その中でも注目を集めたのが、川瀬さんがグリッドボードを担当した8月の第3戦鈴鹿。特にレース前半は手に汗握るトップ争いを繰り広げた。

「私が印象に残っているのが、8月の鈴鹿大会の時です。スタート位置が5番手で、バトルをしているところとかも、ずっと映っていたので、すごく嬉しかったですし、ハラハラドキドキしながら応援していました」

「その時は、みんな目をウルウルさせて、祈りながらモニターを見つめていました(笑)。みんなが仲間と言う感じで、ひとつになって応援している感じで、その雰囲気がすごくいいなと思いました」

「あと、その時はグリッドボードをやらせてもらって、すごく暑かったんですけど……(苦笑)。パシフィックを代表して立たせてもらっているなという責任感はありました」

「コロナ禍でレースクイーンも全員がサーキットに行けるわけではないですし、グリッドも確実にやれるわけはないです。その中で、鈴鹿サーキットという素晴らしい場所でグリッドを担当させてもらったのは良かったですし、スタート位置も良かったので、良い経験になりました」

「あとは、いつも応援して下さっている方が作ってくださった横断幕もすごく嬉しくて、いつも(自分の横断幕を)探してしまいます。いつも応援して頂いている皆さんから愛されているなって感じました!」

「レースクイーンをやるまで知らなかった楽しさとか、面白さみたいなことをたくさん経験できています。コロナ禍で制限はあるけど、いろいろ教えてもらって知ることができているので、すごく良い環境に居させてもらっているなと思います」

「コロナ禍で制限がかかっているぶん、状況が良くなって制限がなくなった時は、もっと楽しいんだろうなという期待も膨らんでいます。まだまだ“楽しみ!”という気持ちが大きいです!」

 モータースポーツでは1台のマシンに多くの人が携わり、そこに多くの人が期待をかけ、声援を贈っている。そんな“みんなでひとつの目標に向かって頑張ること”を経験し、川瀬さん自身もレースクイーンの活動を通して、様々なことを学んでいるという。

「みんなと一緒に何かをやらせてもらうのって、こういうお仕事が初めてなんです。だから、ひとつの目標を目指して、みんなで応援したり、何かをするのって、すごく楽しいということを教えてもらった気がします」

「新人部門グランプリも、私が獲ったというよりも、応援してくれている方みんなと一緒に獲ったという感じでいます。だから、『新人賞は自分のものだ』という感覚はあまりありません。これも、ひとつのチームになって、みんなで頑張れたなと思っています」

「パシフィックレーシングの魅力はクルマもそうですけど、レースクイーンも、そのひとつだと思っています。私はパシフィックのレースクイーンは日本で一番と言うふうになりたいなと思っています。だから“レースクイーンで三冠を獲りたい”というのが、今の目標です」

 タレントとして注目を浴びていた川瀬さん。2021年にレースクイーンデビューし、新人部門グランプリを獲得したことで、スーパーGTのパドックでも一段と注目を集めるようになった。

 彼女の次の目標は、MediBang日本レースクイーン大賞2021でグランプリを獲得することだ。

「新人ながらファイナリストに残らせていただいたからには、必ず結果として残していきたいと思っています。Pacific Fairiesの一員として獲れたレースクイーン大賞だったと思えるように、ここから全力で頑張っていきたいです」と意気込みを語っている。
 
■2021コスチュームギャラリー/川瀬もえ


 
 
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